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ここが落とし穴! 脂肪吸引量のカウント方法

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脂肪吸引を検討する上で、たくさん脂肪を取ってくれるクリニック、もしくはドクターを探してはいませんか? その選考基準、ちょっと待ってください。脂肪吸引の失敗に多いのが、脂肪の取り過ぎです。脂肪の吸引量だけを意識するのはとても危険な考えなのです。

美容外科医でも意識してしまう吸引量

ゲストの皆さまが「できるだけたくさんの脂肪をとって欲しい!」と、吸引量を意識されるのは分かります。ですが、それは危険な失敗フラグです。美容外科医なら希望の本質を汲み取って失敗を回避すべきなのですが、美容外科医としての経験が浅い時期には吸引量に囚われてしまいがち。「もっと吸引しないと見た目に変化しないかも……」という恐怖感から、取り過ぎて失敗してしまうケースも少なくありません。

カウントの仕方で吸引量が変わる!?

脂肪吸引 吸引量

THE CLINICで脂肪の吸引量をカウントする場合、術後しばらく待ちます。水分と脂肪が完全に分離してからカウントするためです。こうしないと正しい脂肪量は分かりません。しかし、クリニックによっては、水分と脂肪のトータル量でカウントしたり、完全に分離していない状態でカウントしたりするところもあります。

1ccあたりの脂肪細胞数にも注目

脂肪吸引 細胞数
水分や線維組織が含まれていない方が、たくさんの脂肪細胞を除去できる

さらに細かく言うと、吸引した脂肪量1ccあたりの脂肪細胞数も、手術の種類で大きな違いが出ます。例えば、細胞を水で膨らませて線維組織ごと削ぎ落とすボディジェットと、脂肪細胞だけを線維組織から遊離して吸引するベイザー脂肪吸引。同じ量の脂肪を吸引したとしても、除去された脂肪細胞数は、当然ベイザー脂肪吸引の方が多いのです。

失敗しないためのポイントは?

数字のインパクトは絶大です。吸引量をウリにして宣伝しているクリニックがあるのはそのためです。ただ、脂肪吸引は数字に惑わされてはいけません。このように、単純に数字と効果が比例しているわけではないからです。 カウンセリングの際には、いかに多くの脂肪を除去できるかではなく、いかに美しくデザインするかということに重きを置いて相談してみてください。

知恵まとめ
  • 経験が浅いドクターは脂肪を取り過ぎてしまいがち
  • 脂肪と水分を分離してからカウントしないと、正しい吸引量は分からない
  • 施術方法で、除去された脂肪細胞数が異なる
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