診療録

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脂肪吸引の傷跡マニュアル 予防法と治療法

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脂肪吸引を考える際、吸引部の傷跡が残らないか、目立たずに治るのか気になる方は多いでしょう。ここでは実際の症例を見ながら、傷跡を目立たせないための予防法と、できてしまった傷跡への対処法をご紹介します。

脂肪吸引の傷跡を目立たなくするための事前チェック

脂肪吸引 失敗 傷
他院で脂肪吸引を受けて吸引口が大きな傷口になってしまった失敗例

脂肪吸引を受けてボディラインはきれいになったけれど、傷跡が目立ってしまった……。他院の脂肪吸引の修正を数多く診ていると、そんな声も耳にします。これでは満足のいく脂肪吸引とは言えませんね。美を追求する美容外科ならば傷跡への配慮は当たり前、むしろドクターの腕の見せどころのはずです。クリニック選びの際には、ドクターがどのような傷跡対策を行っているか十分に確認しておくべきでしょう。ここでは当院の傷跡対策から、確認すべきポイントをお教えします。

脂肪吸引を行う際、傷跡の位置への配慮はされているか

脂肪吸引 傷

どこに吸引口を設けてどうアプローチするかは、吸引する部位ゲストの体格で変わります。ドクターによって吸引しやすい得意な角度や癖があるため、絶対にここという定位置はなく、ケースによって変わるものなのです。
そうは言っても、良識のあるドクターなら傷跡となる吸引口は通常、目立たない場所に設けるもの。例えばTHE CLINICのドクターは、わきのシワで隠れるところやブラジャーに重なる位置を選びます。あえて左右非対称に吸引口を設けて自然に見せる工夫をするなど、細やかな配慮もテクニックのうちなのです。

スキンポートで周辺の皮膚を保護しているか

脂肪吸引 スキンポート

THE CLINICでは脂肪吸引を行う際、吸引時に起こる摩擦熱などの刺激から皮膚を保護するために、吸引口にスキンポートと呼ばれる器具をつけて皮膚をガードします。こうすることで傷跡の広がりを防ぎ、最小限の傷跡に留めることが可能となります。

脂肪吸引術後のアフターフォローで傷跡に関する不安を解消!

縫合直後の傷跡は赤みや腫れが出ますが徐々に治まり、傷跡は薄く目立たなくなります。THE CLUNICでは、術後のゲストに向けたメール相談や経過チェックを無料で行うなど、アフターケアも十分にフォロー。少しでも不安な点や気になることがあれば、いつでも対応いたします。

脂肪吸引後、すでに傷跡が目立ってしまっている場合は?

当院には、「半年前に受けた脂肪吸引の傷跡が黒く膨らんでいます」と言った、すでにできてしまった傷跡治療についての相談もしばしば寄せられます。ここからは、過去の傷跡をいかに目立たなくするか、症例とともに治療法と新たな試みについて解説します。

脂肪吸引後の傷跡は時間が経つと薄くなるのか

先のご相談は手術時期が半年前ということでした。傷跡は術後1〜2ヶ月が最も色濃く、縫合部も盛り上がったりします。その後、半年ほどで傷跡は落ち着き、完全に無くなることはないものの、時間の経過とともに白く薄くなっていきます
ただ、ご相談の方のように傷跡に色素沈着が起きた場合は、ハイドロキノンクリームなどメラニン色素を薄くする軟膏や飲み薬を処方しています。この治療をしても傷跡や色素沈着が目立って気になる場合は、再度傷を縫い直すことを検討しても良いかもしれません。

過去にできた傷跡に対する新治療

脂肪注入 マイクロCRF

幼少期にできてしまった傷跡は、治療できないものだと諦めている方が多いかもしれません。しかし、傷跡への脂肪注入が、過去にできた傷を目立たなくさせる効果があるとの結果が報告され、注目を集めています。
例えば、右の写真は縫合部の治癒途中の傷跡の一部にマイクロCRF(マイクロコンデンスリッチファット)を注入した症例です。注入していない部分と比べて傷の治りが早く、その差は歴然! 豊胸などボリュームアップに活用されている脂肪ですが、実は脂肪に含まれる成分が肌質改善に有効アンチエイジングにも活用されています。さらに最新の研究で、傷跡にも効果が高いことが証明されたのです。
今までは、過去にできた傷跡に対してステロイドやレーザーを用いる治療しか行われていなかったため、新たな治療法の糸口となる研究結果と言えるでしょう。脂肪の活用の今後の展開にさらなる期待が寄せられているのです。

知恵まとめ
  • 傷跡が目立たぬよう、吸引口を設ける位置や保護器具を付けるなどの配慮を行っている
  • 吸引後の傷跡は、通常2ヵ月程度で赤みが治まり目立たなくなる
  • 残ってしまった傷跡の治療には良質の脂肪、マイクロCRFの注入が有効
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