診療録

35

脂肪吸引をしたのに細くならない!? 脂肪取り残しの判断ポイント

メインイメージ

脂肪吸引の失敗の多くは“取り過ぎ”が原因です。しかし“取り残し”のせいで細くならない、という失敗例もあります。当院に寄せられた相談を参考に、取り残しの判断をする際のポイントと対策を探っていきましょう。

脂肪吸引後に細くならない原因は取り残しだけじゃない

THE CLINICでは「他院で脂肪吸引を受けたが、取り残しがあり細くなっていない」、「取りムラのせいでこぼこしている」などというご相談を数多く受け、修正の施術を行っています。しかし、施術を受けたご本人が取り残しだと思っても、失敗ではないケースもあります。まずは取り残しと間違いがちな3つの原因についてご紹介します。

術後1ヵ月の“やり直し”は待った!

ベイザー脂肪吸引を例にあげると、施術後~1ヵ月はダウンタイムの期間でむくみや腫れ、硬縮が起こり、それらの症状が落ち着いた術後3~4ヵ月に完成形となります。よって、取り残しがあるかを判断するには、少なくとも術後4ヵ月程は様子を見た方が良いでしょう。

脂肪吸引後、まだつまめるのは脂肪? 皮膚?

脂肪吸引後の部位に、まだつかめるほど余っている=取り残しと判断するのは早合点。脂肪の取り残しではなく、脂肪を除去した後に皮膚が上手く収縮せず余っているのかもしれません。
このような脂肪吸引後の皮膚のたるみを解消するには、ベイザー脂肪吸引のやり直しか、サーミタイトのようなたるみ部分を引き締める手術を行うか、たるみがひどい場合は皮膚の切除も選択肢の1つとなります。

その脂肪が筋肉や内臓脂肪の可能性も

内臓脂肪 皮下脂肪
内臓脂肪タイプと皮下脂肪タイプの違い
出典:特定医療法人扇翔会南ヶ丘病院

きちんと脂肪吸引すれば、一度吸引した部位は確実にサイズダウンでき、リバウンドすることもありません。ただ、それは太さの原因が“つまめる贅肉”の皮下脂肪だった場合。鍛えた筋肉や、内臓部分に蓄えられた脂肪は脂肪吸引で除去することは不可能。脂肪の種類によっては、食事や運動などの生活改善でしか減らせないものもあります。
例えば太ももやふくらはぎは筋肉量が多いので、脂肪吸引では細くならないことも。お腹も内臓脂肪が原因のことが少なくありません。ただし、これはカウンセリングできちんとドクターが診て伝えるべき点です。

脂肪吸引の取り残し修正のビフォー・アフター症例

上記3つの原因に当てはまらず、本当に取り残しだったケースもあります。実際の症例を見てみましょう。

脂肪吸引の取り残し実例・その1

取り残し 太もも お尻

こちらは約10年前に脂肪吸引を受けたものの、仕上がりのデザインに満足できずTHE CLINICに来院された方のケースです。
カウンセリングではお尻と太ももに取りムラを確認。取り過ぎと取り残しが点在していました。そのせいで吸引後の細さが感じられず、デザインのバランスも悪くなってしまっています。これを修正するため、取り残しのあるお尻左右の外側、お尻左右直下を集中的に再度脂肪吸引して、滑らかに細さが際立つよう全体のバランスを整えました。

脂肪吸引の取り残し実例・その2

脂肪吸引 取り残し お腹

次は5年前に他院でお腹の脂肪吸引を受けたが、取り残しと凹みが気になり来院された方のケース。
全体的に脂肪が残っている割に、お腹の上が凹んで不自然なラインが目立ちます。この凹みを出さずに脂肪吸引するには高度な技術が必要で、胸の下から腹部全体にかけてバランス良く脂肪吸引し、皮膚を引き締めなくてはいけません。
修正では胸の下からしっかりと脂肪吸引を行った結果、アンダーバストが際立ちバストアップにも繋がりました

脂肪吸引の取り残し修正は難易度高! ドクター選びは慎重に

ベイザー脂肪吸引 カニューレ 脂肪吸引

脂肪の取り残しの修正は初回と比べて難易度が高く、技術のあるドクターでないと難しいでしょう。なぜなら一度脂肪吸引をした部分は組織が線維化して硬くなるためカニューレ操作が容易ではないからです。
これを解決するには、脂肪細胞のみをバラバラにして、吸引しやすい状態を作れるベイザー脂肪吸引の使用がベスト。特殊な超音波のベイザー波なら、皮膚や皮下組織のダメージを広げることなく、でこぼこの修正やデザインの調整なども可能です。
修正は高い技術を要するからこそ、クリニックとドクター選びで成否が決まります。カウンセリング段階から吸引部位やなりたいイメージ、ボディデザインについてドクターと十分に相談し仕上がりを擦り合わせることが取り残しも防ぐには必須だと言えるでしょう。

知恵まとめ
  • 術後4ヵ月程はむくみや腫れが出るので、やり直しの判断は待った方が良い
  • 余った皮膚や内臓脂肪などを取り残しと勘違いすることもある
  • 取り残し修正施術は難易度が高いため、クリニックとドクター選びは慎重に
関連キーワード

上記と関連する記事MEDICAL RECORD

上記と関連するコンテンツCONTENTS