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お腹の脂肪吸引でできてしまった深いシワとでべそ【失敗症例】|脂肪吸引名医の失敗修正ブログ

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年齢とともに気になってくるぼっこりお腹。でもきちんと美容外科クリニックやドクター選びをせずに脂肪吸引をしてしまうと、このような失敗に見舞われるかもしれません。THE CLINICで修正した他院脂肪吸引のお腹の失敗症例についてご説明します。

お腹の脂肪吸引で胸下の凸凹と大きな段差ができた失敗症例

脂肪吸引 お腹 失敗画像

状況をご説明します。この方は他院でお腹の脂肪吸引をされたのですが、胸の下、上腹部に取りムラがあり、かなり凸凹の状態でした。一方、下腹部はほぼ脂肪がないほどまでに根こそぎ吸引されていて、上腹部との間に大きな段差ができています。また、おへそ周りの脂肪がほぼなくなったことで、でべそのように盛り上がっていました。
もう一つ、カニューレを挿入した傷跡が2カ所大きく残り、左側(向かって右)の傷跡は3~4cmケロイドのような状態になっているのも問題でした。非常に技術の未熟な美容外科医による施術ということが分かります。

お腹のベイザー脂肪吸引&脂肪注入で1回目の失敗修正

脂肪吸引 失敗 手術

これほどの脂肪吸引の失敗になると、1回でお腹をキレイに整えるのは難しく、複数回の手術が必要になります。まず1回目の修正手術は、ベイザーでの脂肪吸引のやり直しと、太もも内側からとった脂肪(コンデンスリッチファット)の注入を行いました。
ご存じのとおり、ベイザーは脂肪吸引で使う機器です。「脂肪を取り過ぎているのにまた脂肪を取るの?」と思った方もいるでしょう。取りムラのある上腹部は取り残した脂肪を吸引しますが、下腹部は脂肪吸引するわけではありません。組織が癒着して硬くなっているので、特殊な超音波であるベイザー波で一度その癒着を緩め、柔らかくして均等にならすことを目的としています。組織が癒着したままでは、その上に脂肪を注入しても均一にならず深い段差の緩和はほぼ不可能なので、一度ならした方がきれいに仕上がるのです。
この方の場合、皮下組織がごく薄くなっていたので、ベイザー波の出力を高くすると皮膚へのダメージが懸念されました。そのため麻酔をしっかりかけ、ベイザーは低出力で時間をかけて施術しました。また、傷跡2カ所にはコンデンスリッチファット(CRF)からさらに細やかな脂肪細胞を選りすぐった、マイクロCRFを注入。主にアンチエイジングに使われるこの手法で、肌質の改善を狙いました。

脂肪吸引の失敗修正に便利な脂肪保存サービス

脂肪吸引 失敗 治療

脂肪吸引の失敗で複数回の修正手術が必要な場合、毎回脂肪を取るのは体と予算への負担から現実的ではありません。しかし現在は、採取した脂肪を凍結保存しておく「FATBANK」というサービスが利用できます。採取した脂肪を洗浄・検査した後に有効な脂肪の状態に加工し、-196℃という化学反応の起き得ない環境で保存するというもの。これにより、複数回というハードルがぐんと下がりました。

お腹の失敗修正の2回目以降は脂肪注入のみ

1回目から4カ月後に2回目の失敗修正手術を行いました。今度は脂肪注入(コンデンスリッチファット)の注入のみです。FATBANKで保存しておいた脂肪をわずかに注入しただけなので、ダウンタイムはほとんどありませんでした。
その4カ月後に撮影したのが右の写真です。

脂肪吸引 失敗修正 画像

ウエストを横断していた深いシワがずいぶん解消されたのが分かります。向かって右のホクロの下の線もほぼ消え、でべそに見えたおへそ周りのリングも解消されてきています。完成まで、あと1~2回注入すれば、微妙な凹凸や影も均一になり、なめらかなラインに仕上げることができるでしょう。

お腹の脂肪吸引の失敗を防ぐには、ドクター選びが大事

今回ご紹介した他院の脂肪吸引失敗の症例は、まさに安かろう悪かろうの典型例でした。お腹の脂肪が取れても、凹凸や傷跡、シワが残ってしまっては台無しです。失敗した場合の修正には時間がかかり、2度3度と施術費用もかかるので、結局は高額になってしまいます。1度の手術だけで確実に美しく引き締まったボディを実現できるよう、多少費用は高くても妥協せず、信頼できるドクター、クリニックを選ぶことをおすすめします。

知恵まとめ
  • お腹の脂肪吸引の取りムラによる凸凹には、ベイザーで均一にならす施術が適している。
  • 施術が複数回にわたる場合、脂肪を凍結保存しておける方法が活用できる。
  • とにかく脂肪吸引で失敗しないことが大事。ドクター、クリニック選びは慎重に。
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