診療録

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脂肪吸引後に残った「色素沈着の跡」はキレイに治る?

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脂肪吸引後、カニューレの挿入口の傷が、茶色くあざのように残ってしまうことがあります。時には写真のように、何カ所も目立ってしまうことも…どうすれば防げるのでしょうか?また、できてしまった色素沈着の跡を薄くする方法についてもまとめました。

脂肪吸引後の色素沈着は「脂肪取り過ぎ」が原因の場合も

脂肪注入ではカニューレを挿入するので、他の手術痕と同じく傷の回復期には赤黒くあざのようになるのが一般的です。通常は皮膚の新陳代謝によって徐々に薄くなっていきますが、まれに消えずに残ってしまうことも。その原因は、傷の残りやすいケロイド体質であることがまず考えられます。また脂肪吸引の場合はもう一つ、「脂肪の取り過ぎ」が原因のことも。皮膚と筋肉が癒着して血流が悪くなり、あざが消えずに残ってしまうのです。適度に脂肪を残すことは、きれいな肌質を保つためにも大切だと言えるでしょう。

脂肪吸引のプロに聞く!色素沈着の跡を予防する方法

本来はドクターが提案すべき色素沈着予防策ですが、心配な方はカウンセリング時に確認しましょう。

脂肪吸引の跡を残さない方法1:目立たない場所から吸引

通常はヘソの中などの見えない部分、脇の下や膝の裏などシワの間、下着で隠れる部分など目立たない場所からカニューレを挿入します。心配な場合は、カウンセリングの時に「どこから吸引しますか?傷は目立ちますか?」と聞いて確認しましょう。

脂肪吸引の跡を残さない方法2:カニューレの摩擦を減らす

脂肪吸引 傷口 スキンポート

吸引の時に何度もカニューレを往復させると摩擦が起こり、組織を傷つけてしまうこともあります。皮膚を守る「スキンポート」など、皮膚を保護する器具を装着することで、傷口の火傷を減らすことができます。

脂肪吸引の跡を残さない方法3:効率よく吸引する

経験が浅いドクターは、どうしても目立つ傷をつけてしまいがち。また、脂肪の「取りムラ」「取り過ぎ」の傾向もあります。それらを防ぐため、無理にひとつの挿入口から吸引するのではなく、目立たない箇所に最小限の挿入口を設けることが重要。そして安全に適度な脂肪を残しながら吸引することが、色素沈着のあざ予防には有効です。

脂肪吸引後、跡が残ってしまった時の解消法

半年経っても傷口が目立つ場合は、このような方法で薄くできる可能性があります。

脂肪吸引後の跡を消す方法1:ハイドロキノンクリーム

炎症性色素沈着の治療には、シミの治療に使われるハイドロキノンクリームが有効な場合があります。表皮に残ったメラニンに美白成分が作用するからです。ただ、ハイドロキノンは優れた美白作用の反面、濃度や体質によって赤みやかぶれが起こることもあるので、自己判断で使わず、ドクターに相談しながら量を調節しましょう。

脂肪吸引後の跡を消す方法:マイクロCRFの注入

色素沈着 シミ 治療

ドクターが部分的にカニューレを浅く挿入し、皮膚に近い部分を強く吸引してしまった場合や、脂肪の取り過ぎで皮膚と筋肉が癒着してしまった場合、別の場所から取った自分の脂肪をから微細な脂肪細胞だけを厳選したマイクロCRF(マイクロ・コンデンスリッチファット)を注入する方法が有効です。血流やコラーゲンの増加によって肌組織の再生が見込めるため、色素沈着にあざを薄くする効果が期待できます。

マイクロCRFの施術ができるのは認可クリニックだけ

マイクロCRFは、どの美容外科でも施術できるわけではありません。正式な機器と技術を保持している認可クリニックで受診しましょう。下記のリンクから検索することができます。
「日本医療脂肪移植研究会 CRF協会」

知恵まとめ
  • 色素沈着によって跡が残る原因は脂肪吸引時の摩擦、体質、脂肪の吸い過ぎなどが考えられる
  • 施術のドクターの技術や適切な器具を使用することで色素沈着のあざを防げる
  • 色素沈着の跡はマイクロCRFで血流を回復させると薄くなることも
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