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顔の脂肪吸引で失敗! こけてしまった頬を治すには?

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「小顔になりたい」と美容外科で顔の脂肪吸引を受けたら、頬がゲッソリこけて、貧相な老け顔になってしまった…!という失敗は意外に多く、当クリニックの修正外来にはたくさんの相談が寄せられています。失敗を防ぐ方法と、失敗してしまった後の修正方法についておさらいしましょう。

顔の脂肪吸引の失敗原因は「頬骨直下の脂肪の取り過ぎ」

脂肪吸引 頬 失敗

若い頃、パン!とハリのあるほっぺたをしていた女優さんでも、年齢を重ねるにつれて頬がしぼんでいき、げっそり老けて見えるケースがあります。痩せている方ほどその傾向は顕著。輪郭や頬骨が角ばって、ヤツレ顔にも見られてしまいがちです。若くてもこれと同じ現象が起こってしまうのが、脂肪吸引の失敗例です。原因の多くは、「頬骨直下にあるポジティブゾーンの脂肪の取り過ぎ」。プリプリの頬はある意味、若さの象徴でもあるので、この部分を取り除きすぎると一気に老けこんでしまうのです。脂肪吸引の経験が浅い美容外科医ほど、こういったミスを犯しがちです。

顔の脂肪吸引の失敗後の放置は禁物! さらに頬がたるむ原因に

当院に相談をされたゲストの中には、「20代で顔の脂肪吸引に失敗。そのまま50代半ばで我慢していたら、吸引した部分のたるみやくぼみがますます不自然になってしまった。毎日後悔している」とお悩みの方もいらっしゃいます。頬のこけを放置しておくと加齢によってますます脂肪が減少。重力に負けて下垂することで、ますます頬の凹みが目立ち、シワシワのブルドック顔になってしまう可能性があります。

実例で見る「脂肪吸引後のこけた頬の修正手術」

実例をご紹介します。こちらのゲストは他のクリニックで頬下の脂肪を取られすぎ、「術後は外出もおっくうになって鬱になりかけた」と当院に相談に来られました。写真では少しわかりづらいのですが、頬下はかなり脂肪を取られており、Y字のようにくぼみができています。

脂肪吸引 頬 失敗 症例

顔の脂肪吸引による失敗修正はコンデンスリッチファット

脂肪吸引 頬 失敗 画像

くぼんでしまった頬の段差を解消するため、別の場所から抽出したゲスト自身の脂肪を遠心分離器にかけて濃縮した「コンデンスリッチファット(CRF)」を注入する方法を取りました。

失敗を修正する手術は大変難しく、デザイン力がものをいいます。赤でデザインした部分は脂肪を取り過ぎ、皮膚と表情筋が完全に癒着している部分。深い層はCRFで底上げし、肌に近い浅い部分には、さらに細かな脂肪細胞を集めたマイクロCRFでハリをもたせました。

顔の頬部分にCRFを3回に分けて注入していった経過

脂肪を塊で入れてしまうと、しこりができてしまう可能性があります。加えて、癒着した部分は一度の注入でなかなか膨らみにくいもの。そこで今回は3回に分けて脂肪を注入しました。
術前(左)と、4カ月後(右)を比較すると、Y字の影が減り、ふっくら自然な頬になったのがわかります。

脂肪吸引 頬 症例 写真

顔の脂肪吸引手術は数分、失敗後の修正手術は数カ月

顔の脂肪吸引は内出血も少なく、比較的短時間で終わり、すぐに効果が出るので人気があります。失敗さえしなければ、一度でこのように若々しい表情のまま小顔にすることができます。
しかし一度顔の脂肪吸引に失敗してしまうと、人目を気にする精神的苦痛は並大抵のものではなく、その修正には何カ月もの時間と費用を要します。やはり「一度目の手術の際に、高い技術を持った美容外科医を選ぶ」ことが最も重要だと言えるでしょう。

脂肪吸引 顔

美容外科医のデザイン力と「バッカルファット」の適切な見極めが成功のカギ

脂肪吸引 バッカルファット

顔が大きく見えてしまったり、加齢でたるんでしまったりする原因の一つは、頬中央の深部にある「バッカルファット」と呼ばれる脂肪の塊だといわれています。顔の脂肪吸引では、ゲストの骨格に合わせて、この「バッカルファット」と「皮下脂肪」のどちらを取るべきなのかきちんと見分ける経験値とデザイン力、「残すべき脂肪をきちんと残す」手技がカギとなります。カウンセリング時に納得いくまで話を聞き、信頼できる美容外科医を選んでください。

知恵まとめ
  • 「ポジティブゾーン」の脂肪を取り過ぎると、貧相な老け顔になってしまう
  • 失敗の程度によっては修正には数カ月と複数回の手術が必要になることも
  • 脂肪の種類を適切に見分けられる経験豊かな美容外科医を選ぼう
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