診療録

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脂肪吸引後に残る後遺症とは? しびれの治療法

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脂肪吸引の失敗は左右差や凸凹など、見た目だけとは限りません。見えない部分でよくあるトラブルがしびれやつっぱり感など。術後のダウンタイムで脂肪吸引した部分を圧迫している間のしびれは異常なことではなく、自然と回復することがほとんどです。またつっぱり感は一時的な拘縮である場合も多いのですが、ダウンタイムが終わっても長期間しびれ・つっぱり感が残る後遺症がある場合は失敗の可能性が大です。

脂肪吸引後のしびれ・後遺症に悩むゲストのご相談

THE CLINICには、他院の脂肪吸引手術後に感覚に異常をきたしてしまったというご相談が寄せられています。その内容をご紹介します。

脂肪吸引をして1年以上、しびれと突っ張り感に悩んでいます

1年以上前、足痩せを目的に、他院で太ももとふくらはぎを脂肪吸引しました。術後からビリビリとしたしびれと突っ張りが治りません。膝の曲げ伸ばしにも支障をきたすぐらい、締めつけるような痛みとしびれがあります。処方されたビタミン剤は欠かさず飲んでいますが治りません。

しびれが治らず、後遺症が残りました

2年ほど前に他院で頬の脂肪吸引を行いました。局所麻酔だったので目が覚めた状態で、プラズマリポサクションで吸引してもらったのですが、口角の脇をカニューレが通るときに激痛が走り、術後から今でも口回りのしびれた感覚が治りません。この間別の病院に相談したところ、メチコバールという薬を一カ月分処方されたのですが改善しないままでした。小顔効果が感じられない上に後遺症まで残り、納得できません。

脂肪吸引後のしびれの原因と治療法

しびれの原因は脂肪の取り過ぎや周辺組織の損傷が多い

施術中にカニューレで神経や筋肉を傷つけたり必要な脂肪まで取り過ぎて皮膚と筋肉を癒着させてしまったことがしびれの原因として考えられます。筋肉量が多い太もも、皮下脂肪が少ないふくらはぎや顔に特に多い失敗です。

脂肪吸引 失敗 しびれ

脂肪吸引後のしびれの治療法は投薬が主

脂肪吸引 失敗 しびれ

しびれの改善にまず大切なのは「早期治療」だといえます。早い段階でメチコバールなど症状に会う薬を処方してもらうなどして、気長に時間をかけて治療していく必要があります。メチコバールの主成分はメコバラミンというビタミンB12で、傷ついた神経の回復などに効果が期待できるお薬です。またステロイド温熱療法などが効果的な場合もありますが、治療開始が遅くなればなるほど回復は厳しくなることが予想されます。

脂肪吸引後のしびれが改善しない時の対処法

脂肪吸引 失敗 しびれ

しびれやつっぱり感が残っている場合は、まず脂肪吸引を受けたクリニックにご相談することをお勧めします。手術の状況から、適切なアドバイスがあるかもしれません。そのうえで、もし他院でのアドバイスに納得がいかず、修正手術を希望されている場合は早めに当院にご相談ください。お尻や太ももの裏などの脂肪を取り過ぎ、座る部分の感覚に異常があったり、動きにくい場合などは、脂肪を少しだけ再注入することで軽くなることもあります。再手術を希望されない場合、神経内科やペインクリニックの受診をおすすめします。長期にしびれが残っていた場合は改善するとは限りませんが、痛みやしびれの症状に合わせた治療が受けられます。

脂肪吸引のしびれなどの後遺症を防ぐには事前の確認が大切

脂肪吸引後のしびれなどの失敗を防ぐために、脂肪吸引前のカウンセリングでは下記の3点をよく確認しましょう。

脂肪吸引によるしびれを防ぐ方法1:ドクターの経験値を確認

「〇cc取れます」など、取れる脂肪の量ばかりを強調するドクターは要注意。ゲストの脂肪の質や体格に合わせた提案ができるかどうか、万が一失敗した場合のリスクと対処法を誠実に説明してくれるかどうかをチェックしましょう。

脂肪吸引によるしびれを防ぐ方法2:機器の種類を確認

一昔前の脂肪吸引術である「シリンジ法」は、刃のついた吸引管(カニューレ)で脂肪を“削ぎ落す”方法でした。そのため周辺組織のダメージが大きく、皮神経や筋肉にも傷をつけるケースが多かったのです。受けるクリニックの施術動画がYouTubeなどにあれば、チェックすることをおすすめします。吸引した脂肪が吸引瓶の中にボタボタと重く落ちる機器は、陰圧式の旧式の機器といえます。
その点、最新機器であるベイザーリポは、まず脂肪細胞のみを超音波で柔らかくして、刃のないカニューレで優しく吸い取る方法なので、ダメージをある程度低減することができます。ベイザーリポなど、最新の機器を備えているクリニックを選びましょう。ただ、機器が良くてもベイザーの施術経験が浅いドクターではやはり失敗する危険は残っています。希望する施術部位で何件ほどベイザーの施術を担当したことがあるのか、確認することもおすすめします。

万一の時の修正対応は?

「もし失敗したらどうすればいいですか」と質問して、修正にも誠実に対応してくれるクリニックを選ぶことをおすすめします。修正手術は初回の施術よりずっと難しいので、そもそもの技術力に自信がなければ避けたがります。いざという時、「うちではできない」と断ったり、「このままで異常はない」など強引に納得させようとするクリニックも残念ながら存在します。

知恵まとめ
  • しびれの原因は神経や筋肉の損傷や、脂肪の取り過ぎが考えられる
  • 早期に投薬治療、温熱治療などを受ければ改善する可能性が高まる
  • 術前に必ずドクターの技術、機器、修正対応の確認を!
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