診療録

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お腹の脂肪吸引による失敗「段差」を再吸引で修正

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「お腹の脂肪吸引で段差ができてしまった」という失敗は少なくありません。非常に目立つので、気になるというゲストが当院にもたくさんご相談にいらっしゃいます。どのような原因でこのような事態になってしまうのでしょうか?

お腹の脂肪吸引の失敗例:脇腹の段差と不自然な凹み

お腹の脂肪吸引の失敗は、これまでも診療録で何度かご紹介しています。「脂肪吸引の失敗でお腹に深いシワ&でべそに!?」では脂肪の取り過ぎの事例を、「お腹の脂肪吸引の失敗……修正成功のカギは「胸下」にあり」では逆に取り残されていた事例をご紹介しました。お腹は歳を重ねるにつれ、誰もが気になり始めるパーツだけに症例数が多く、失敗例も相次いでいるのだと考えられますが、またしても「他院の脂肪吸引手術を受けて、お腹に段差ができてしまった」というご相談がありました。
今回相談に見えたゲストは、お臍の右側に彫刻刀で削り取ったような凹みがあり、左斜め横から見ると段差になっているのがはっきりとわかりました。現在30代のこの方は、15年ほど前に脂肪吸引を受けてから、「お腹を人に見せられない」と悩んでこられたそうです。

脂肪吸引 失敗 段差

お腹の脂肪吸引の失敗原因は医師の技術不足

段差ができる原因の多くは、バランスを考えずに吸引したことにあります。隣接する部位(このケースだと、上腹部など)のボリュームを考えずに、「下腹部の脂肪をしっかり取りたい」などゲストからリクエストされた部位だけを集中的に脂肪を大量吸引すると、段差になりがちなのです。また凹みに関しても、ドクターの技術不足。一部だけを吸引し過ぎてしまったものと考えられます。

お腹の失敗修正で提案した解決策は「再度の脂肪吸引」

脂肪吸引の取り過ぎによる凹みを修正するには、ほとんどの症例で複数回の脂肪注入(埋め戻し)が必要となります。取り過ぎた部分は皮膚と筋肉が癒着していることもあるからです。しかし今回は、周辺の取り残し部分をバランスよく吸引すれば改善する可能性が高かったため、ベイザー脂肪吸引だけで平らにすることにしました。ベイザーには超音波で柔らかく脂肪を乳化させ、均一にならすことができる効果もあります。 こちらが6ヵ月後の結果です。凹みは改善し、段差も解消!わずかな線は残っていますが、気にならない程度まで平らになっています。

脂肪吸引 失敗 段差

お腹の脂肪吸引で「吸引量」だけを重視すると失敗しやすい

今回の症例のように再度脂肪吸引するだけで改善できるケースは珍しいといえます。多くは何度も通って治療しなければなりません。脂肪吸引した時よりも、ずっとお金と時間がかかってしまいます。そうなる前に見極めなければならないのが脂肪吸引するドクターの技術です。
そもそも取れる脂肪の量は、皮下脂肪のつき方だけを見てはいけません。骨格や筋肉の大きさ、皮膚の伸び、内臓脂肪のつき方などとのバランスを考えてデザインする必要があります。
「ごっそり取ります」「〇リットルはいける」「根こそぎ取ればきれいになる」など、「取れる脂肪の量」や「細くなる」ばかりフォーカスするドクターは、失敗する可能性が高いといえます。カウンセリング時はデメリットの説明も含め、ドクターの提案を納得いくまで聞き、見極めるようにしましょう。

知恵まとめ
  • お腹の脂肪吸引は失敗の相談が多い部位
  • 段差の原因の多くは特定部位の脂肪の取り過ぎ
  • カウンセリング時に、失敗しないドクターをしっかり見極めよう
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