脂肪吸引の失敗 太ももの凹凸と膝上の皮膚のたるみ
こちらは他院で太ももの脂肪吸引を受け、失敗されたゲストです。
ご覧のように、膝上には皮膚が残り、太ももの表面がかなり凸凹しているのが分かります。
この方の場合、先に上げた3つの施術を全て組み合わせて修正を行いました。
太ももの中でも失敗症状ごとに適切な修正を選定
まず、術前に行うのがマーキング。
凸凹やたるみの状態を確認して、皮膚を引き締める部分(タイトニング)と脂肪注入する部分(ボリュームアップ)と、さらには脂肪吸引で皮下をならす部分(ボリュームダウン)を色分けした様子です。
太もも〜膝上のたるみの失敗はサーミタイトで引き締める
膝上の皮膚のたるみ改善には、サーミタイトを使って皮膚を引き締める施術を行いました。
皮下に極細カニューレを挿入して高周波の熱を照射し、熱の作用で皮膚と皮下組織を引き締めます。今回は、赤いマーカーラインに沿って高周波を当てました。
また、刺激された肌はコラーゲンを生成するため、術後徐々に肌のハリも取り戻して行くでしょう。
太もも脂肪吸引の失敗「凹凸」はベイザーでボリュームダウン
次に、取りムラや取り残された脂肪がある部分を再度吸引して、ボリュームダウンしたり乱れた組織内をフラットにならす修正を行いました。
この修正で活躍するのがベイザー脂肪吸引。特殊な超音波で脂肪をバラバラにして刃のないカニューレで吸引します。従来の脂肪吸引では難しかった、線維化して硬くなった部分の脂肪もならすことが可能です。
太もも脂肪吸引の失敗「凹み」はCRF注入でボリュームアップ
ベイザー脂肪吸引で修正できない、脂肪の取り過ぎが原因の凹み部分には、脂肪を補給注入してボリュームアップ修正を行いました。
その際には、不純物を除去した良質脂肪であるコンデンスリッチファット(CRF)を使用。
太ももなどの余分な脂肪を吸引して採取
修正に使う脂肪を採取する場合は、ウエストや太ももなどの余分な脂肪をベイザー脂肪吸引で採取して使います。
今回は腰上の脂肪を選択。脂肪吸引後の仕上がりも考慮し、ウエストラインをデザインしつつ採取しました。
失敗した太ももの凹みに脂肪を注入
生成したコンデンスリッチファット(CRF)を注入する際は、手技ではできない一定量ずつの注入ができるマフトガンという注入器を使用。その際は、凹みが残っている部位に少しずつ注入することがポイントです。一度に注入する量が多すぎると脂肪は定着せず、しこりになる心配もあるため、少量ずつ(90回で1cc)注入します。
脂肪吸引の失敗修正後の太ももは驚く程自然!
では、術前と術後の写真をご覧下さい。
術後は太ももの凸凹や膝上のたるみも気にならなくなり、脂肪を採取したウエストラインもすっきりしました。
3つの方法を組み合わせて適切な施術を行うことで、より自然な状態に仕上げることが可能なのです。
- 知恵まとめ
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- たるんだ皮膚にはサーミタイトで引き締め
- 取りムラ取り残しにはベイザー脂肪吸引で凸凹をならす
- 不自然な凹みにはコンデンスリッチファットで滑らかに