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【太もも脂肪吸引】豊胸手術の脂肪採取で失敗? その原因と修正法|脂肪吸引名医の失敗修正ブログ

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今回ご紹介するゲストは、脂肪注入豊胸における脂肪採取で太もものラインが不自然になって しまったようです。果たして、なぜこのような失敗が起きてしまったのでしょうか。

太ももの脂肪吸引で失敗したのは、内側だけを取り過ぎたのが原因

4年前、他院で脂肪注入豊胸をされたゲストです。その際、太ももから脂肪を採取したのですが、形が不自然になってしまったとのこと。
太もも脂肪吸引の失敗例 出典:大橋昌敬 youtube

太ももの脂肪吸引では付け根部分にカニューレを挿入します。なかでも、太もも内側の中央部(黒マーカー部分)はカニューレを通しやすく、吸引しやすい部分。そのため、何も考えずに脂肪吸引をすると、ここの脂肪だけを取り過ぎて太もものバランスが崩れ、今回のような失敗が起きてしまうのです。
なお、こちらのゲストは太もも内側の脂肪は取られ過ぎていたにも関わらず、膝上と太もも内側の付け根には脂肪が取り残されている状態でした。

【失敗の修正】ベイザー脂肪吸引で取りムラをなくし、自然なラインに

太ももの脂肪吸引の修正
出典:大橋昌敬 youtube

修正手術には、脂肪注入や引き締め施術を組み合わせることもありますが、今回行ったのは脂肪吸引のみ。術前のマーキングで明確にした「カニューレを通すべき箇所」に沿ってベイザー脂肪吸引を行いました。
また、ベイザー脂肪吸引で使用するベイザーリポが持つ特殊な超音波「ベイザー波」は脂肪組織だけを遊離させることができます。そのため、一ヶ所だけを削り取ることもなく、なめらかな仕上がりにできるのです。
結果、太もものラインが自然になったことがお分かりいただけるでしょう。

太ももの脂肪吸引は吸引量じゃない! ボディバランスが大切

今回は、脂肪注入豊胸における脂肪採取で失敗されたゲストでした。例えバストの大きさに満足できても、脂肪吸引した部位の仕上がりに満足できなければ「成功」とは言えません。しかし、たくさん脂肪注入して胸を大きくしたいと思うあまり、太ももの仕上がりよりも脂肪吸引量を重視してしまうドクターも少なくないようです。その考えでは、取りムラやデコボコといった失敗を引き起こすでしょう。
脂肪注入豊胸では、脂肪吸引でボディラインをキレイにすることもドクターの仕事。脂肪吸引の技術も求められていると肝に命じ、毎日の診療にあたっています。

知恵まとめ
  • 太ももの内側だけを取り過ぎて、太もものラインが不自然に
  • 今回は、ベイザー脂肪吸引で取りムラをなくす修正を行った
  • 脂肪注入豊胸を行うドクターには、脂肪吸引の技術も必要

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