太もも・お尻の脂肪吸引。これは失敗? 成功?
まず、こちらの写真をご覧ください。太ももとお尻の脂肪吸引をされた女性の写真なのですが、キレイに見えますでしょうか。脂肪吸引したにも関わらず、お尻から太ももにかけてのラインが不自然かつ、お尻が大きく見えるのは私だけではないはずです。
実はこの女性、他院でお尻と太ももの脂肪吸引を受けられたのですが、修正の依頼で当院にいらっしゃいました。
失敗の原因は太ももの脂肪の取り残し&取り過ぎ
太ももの内側が細くなっている一方で、お尻が変に大きく見えるのは「太もも外側の脂肪の取りムラ」にありました。太もも外側の張り出し部分にある脂肪の取り残しと、その下部分を取りすぎていることが原因と考えられます。つまり、脂肪吸引によって全体のバランスが悪くなってしまったのです。
太もも・お尻の脂肪吸引はデザイン次第で仕上がりが大きく変わる
太ももとお尻の脂肪吸引は、どこの脂肪を取るか否かで術後の仕上がりが大きく変わるもの。そのため、当院では術前にマーキングを行い、仕上がりを具体的にイメージしています。
これを踏まえて、太ももとお尻の脂肪吸引を受けられた他ゲストの症例写真をご覧いただきましょう。お尻の脂肪吸引と聞くと、お尻全体の吸引を想像する方も多いのではないでしょうか? しかし、それは大きな誤解。術前のマーキング写真を見ていただいても分かる通り、お尻でアプローチするのは下臀部のみです。一部は太ももの張り出し部分にもマークしています。このように仕上がりを具体的にイメージし、入念にデザインすることが失敗回避に繋がります。
太もも脂肪吸引の失敗修正で、美しいラインに!
今回、失敗の修正として行ったのは脂肪吸引と脂肪注入です。まずは太ももとお尻のどこを脂肪吸引するか、脂肪注入するかをマーキングしながらデザインしていきます。その後ベイザーリポで脂肪をならしてから太もも外側の脂肪を除去し、一部に脂肪を注入しました。
太ももの脂肪吸引の失敗修正1ヶ月後が、写真の右。太もも外側にあった張り出しがなくなったことでお尻に丸みが出て、自然なラインになったことがお分かりいただけると思います。なお、脂肪を注入するために太ももの内側から脂肪を採取したので、隙間が広くなりました。
太ももの脂肪吸引は、周辺部位とのバランスを考慮しないと失敗に
仕上がりを考慮せずに脂肪吸引すると、取り過ぎや取り残しといった失敗に繋がります。つまり、脂肪吸引はバランスを考えたデザインが重要なのです。今回のように何も考えずに太ももの脂肪吸引されてしまった場合、バランスが奇妙になってしまいます。特に、太ももはお尻とのバランスを考えなければ、ラインが不自然になるだけでなく、お尻が垂れてしまったりもするの。
「少し取り過ぎた」「もっと取れたかも」というドクターの少しのミスが大きな失敗に繋がるのが、脂肪吸引です。失敗しないためにも、仕上がりのイメージを具体的に共有してくれるドクターを選びましょう。
- 知恵まとめ
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- 太ももは、脂肪吸引の失敗修正が非常に多い部位
- ラインが不自然になったりお尻が垂れたりするといった失敗も少なくない
- 失敗回避には、仕上がりイメージを共有してくれるドクター選びが重要